小学校教諭による飲酒運転死亡事故を受けて、八重山地区小中学校長会(地区小学校会長・吉濱剛八島小校長、同中学校会長・伊志嶺哲男大浜中校長)は4日、車で飲酒の場に参加した教職員から車の鍵を預かることなどを盛り込んだ飲酒運転や不祥事の再発防止策を決めた。
同日午後、八重山教育事務所内で開かれた会合で決めたもので、吉濱会長は出席した校長らに「地域社会から教職員全体の信頼を一瞬に崩し、信用を失墜させた。緊急措置を講じ、学校長が教職員一人一人に服務の徹底を」と呼びかけた。
会合には天候の都合などで欠席した与那国島と波照間島の校長合わせて6人を除く38人が出席。
飲酒運転防止策は、飲酒の際、飲酒運転しない・させない宣言を行い、車で来店した教職員には現場の代表者に車の鍵を預けてタクシーでの帰宅を促すほか、飲酒した翌朝には必ず出勤前にアルコール検知器を使用する義務などを校長が現場職員に徹底することを盛り込んだ。
不祥事の防止策として服務規律についての定期的な研修の実施を確認した。
吉濱会長は「現場を預かる校長として教職員に浸透させ、私たちの教え子が被害に遭わないためにも速効性を持って実行してほしい」と述べた。