【竹富】97歳のマンダラーを迎えた赤山喜介さんの長寿を祝うパレードが1日午前、島内で行われ、赤山さんの長寿にあやかろうと地域の人たちや観光客ら大勢の人たちが詰め掛けた。同島のマンダラーは2年ぶり。水牛車で集落内を練り歩いた赤山さんは「島の皆さんの協力で盛大に祝ってもらい、感謝と感激。子や孫に囲まれて楽しい毎日を過ごしたい」と喜んでいた。
赤山さんは1919(大正8)年生まれ。太平洋戦争ではビルマ戦線に派遣され、終戦後の46年10月に帰島した。戦後は竹富石垣間の定期船で機関長を務めた。退職後は竹富島で初めて民宿と食堂を経営。74年に妻のヤスさんを亡くし、男手1人で子ども7人を育て上げた。孫は10人、ひ孫が6人。
2世帯住宅の2階に1人で暮らし、「今でも台所に立って自炊する。自分のことは自分でやることが大事」と笑顔。階下では次女、多宇利恵さん(65)が見守る。
赤山さんは長寿の秘訣(ひけつ)について「自分の畑に植えている長命草(ボタンボウフウ)やニガナ、ヨモギなどを食べ、毎朝ラジオ体操をすること」と語った。
西集落のいんのた会の野原吉雄顧問は「公民館や老人クラブの役員を務めて島の発展に尽力した。長寿の秘訣を島の人々に伝えてほしい」と祝った。