今年もきょう1日を残すのみで、明日は元日、それぞれ決意も新たに新年がスタートする。特に子どもたちにとって、正月は楽しい。お年玉に笑顔がいっぱい▼お年玉は歳神様を迎える古来の行事で、御供えした餅のお下がりを分ける「御歳玉」が語源と言われる。子だくさんの沖縄では、餅を配る古来の手法がいい。だが子どもたちからはブラック登録されてしまう▼2014年のあるお年玉相場調査だと、相場はデフレで毎年下がり続けていたものの、アンケートで「新年は増やせそう」と答えた人が7・1%もいたらしい。実感はないが、これもアベノミクス効果だろうか▼「印象的なお年玉エピソード」項目では、小銭のつかみ取り方式にして子どもたちから好評だという回答や、初めて両親にお年玉をあげたという話、さらに「正月は知り合いの子どもに会わないよう、海外旅行に行く」という逃避回答も▼子どもにとっては年に一度の書き入れ時だが、心配なのは親がどれだけ子どものお年玉を把握しているかだろう。調査では心がけの第1位が「親が見ている前で渡す」ことらしい。その場合ある程度把握できるが、最近は「親のいないとき」も増▼かつて正月明けの風物詩だった学校での「子ども貯金」もなくなった。当たり前だが金銭教育は親の責務であり、しっかりと。(黒島安隆)
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