石垣島さとうきび生産組合(次呂久栄重組合長)は26日午前、石垣市宮良仲田原のほ場2カ所で、松元機工㈱=本社・鹿児島県=製の小型ハーベスターの実演会を行った。
実演機は重量が約7㌧と中型の約半分で、駆動系はゴムクローラータイプ。1日8時間の稼働で約30㌧の収穫能力がある。沖縄本島と宮古で導入され、稼働している。
この日は行政やJA、製糖工場などの関係者や生産農家ら大勢が詰めかける中、夏植えと株出しほ場で、刈り取りを実演した。
同組合初代組合長の上原重次郎さん(77)=川原=は「ホイールベースが短いのと、ファンが小さく、キビの葉ガラを十分飛ばしきれていないのが気になるが使える」と話した。
また「農家も高齢化し、手刈りができなくなっている。請負業者も少ない。小型を増やし、機械刈りに小回りが利くようにしてほしい」と要望した。
石垣島製糖の多宇弘充農務部長は「農家の生の声を聞き、導入を検討したい。農家の要望に応えられるような刈り取りシステムにしたい」と話した。
島内では現在、大型3台、中型21~22台、小型2台のハーベスターが稼働しているが、小型は旧型のため、機種の見直しが求められているほか、株出しの推進に向け、農家からほ場への踏圧が少なく、ほ場面積に応じて小回りが利く、小型機械の導入が要望されている。