旅行などの先々で風景や珍しい物、料理などを気軽に携帯電話のカメラで撮影した経験のある人も多いことだろう▼そして撮った写真をフェイスブックなどにアップして楽しむ。インターネットと携帯電話（スマートフォン）の普及で日常的に行われている行為だ▼だが、飲食物の撮影をめぐっては、店側やお客同士のトラブルも起きている、という。店側にとっては、料理を撮影し、ネット上にアップしてくれるおかげで「店のＰＲになる」と歓迎する一方、静かに食事をしている横で、「カシャ、カシャ」という撮影時のシャッター音がうるさいと感じるお客もいるようだ▼また、写真に他の人が写り込んだ場合、本人の承諾なしにネットにアツプされる可能性もある。無用なトラブルを防ぐためにも、撮影する場合は、最低限、店の許可を取るとか、他人の写り込みを避ける必要がありそうだ▼話は違うが最近のスマホなどに搭載されているカメラの性能にはビックリだ。特殊な撮影を除けば大きな一眼レフカメラも不要なレベルだ▼火災や竜巻、交通事故など、突発的に発生する事象で、視聴者撮影の画像や動画がテレビなどで紹介され、現場の臨場感を伝えている。誰でも持ち歩く携帯カメラ。活用の仕方で用途は広がるが、くれぐれも撮影マナーには注意を。（下野宏一）
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