「環境教育でつなぐ八重山の未来」をテーマにした東海大学海洋学部の「第3回タウンミーティングin石垣島」が21日午後、ホテルグランビュー石垣島で開かれ、同大関係者らが基調講演する中、八重山高校物理部と八重山農林高校環境工学部の生徒らが環境保全についてそれぞれの取り組みを発表した。
同大海洋学部が石垣島で展開している研究教育プロジェクトの一環として開かれたもので、大学や研究機関、地域が連携して教育活動のあり方について共に考えるのが目的。
タウンミーティングでは同大副学長の川上哲太朗氏、同大准教授の石川智士氏らが基調講演をした後、八重高と八重農の生徒らが取り組み状況を発表した。
このうち、八重農環境工学部の與那城礼、知花萌花、宮城はづきさん(2年)らはイネ科の多年草、ベチバーを使ったグリーンベルトや竹炭を畑にまいて団粒化し、雨水の地下浸透を促すことで、ほ場からの赤土流出を食い止める研究成果を発表。
会場からは「素晴らしい取り組みだ。地域や学校でも紹介してほしい」と要望があり、與那城さんは「いろんな場所で積極的に広めていきたい」と話した。
続いて、大学や研究機関と地域との連携に関するグループディスカッションがあり、石垣島に「どんな資源があるのか」「どんな利用ができるのか」「どんな研究が必要なのか」をテーマに意見を交換した。