【与那国】22日投開票の与那国島への「自衛隊基地建設」の民意を問う住民投票に向け、自衛隊に賛成する会(金城信浩会長)は21日夜、祖納にある崎原商店の倉庫で打ち上げ式を行い、自衛隊基地建設推進に気勢を上げた。金城会長は「自衛隊が入ってくることで、与那国町の予算も増える。われわれが絶対に勝つ。自信を持って投票してほしい。(陸自基地建設をめぐる)争いに決着をつけよう」と、賛成への投票を呼びかけた。
会場には、同会のメンバーをはじめ、基地建設に賛成する多くの町民が詰めかけた。
主催者代表あいさつで金城会長は「これまで選挙のたびに自衛隊に賛成・反対でもめてきたが、この住民投票で最後の決着になる」と述べ、賛成に○を書き、争いに終止符を打つよう訴えた。
外間守吉町長は「自衛隊が入ることでわが町はだんだん潤ってきている。町内の3集落には各20世帯の自衛隊員が住むことも計画されている。町民の生活レベルを上げていくためにもインフラ整備を進め、安心して暮らせる町づくりをしていきたい」と自衛隊配備のメリットを強調した。
島尻あい子参院議員と糸数健一町議会議長、大宜見浩利副議長もあいさつ。島尻参院議員は「東日本大震災やさまざまな災害派遣などで自衛隊は地域住民のために頑張ってくれた。私たちを守ってくれる自衛隊に偏見や誤解を持たないでほしい」と自衛隊への理解を求めた。
糸数議長は「沿岸監視部隊は実力部隊ではない。戦争をするための自衛隊ではない。安心してほしい」、大宜見副議長は「皆さんの力を借りなければ、住民投票を勝ち抜くことはできない。協力をお願いしたい」と訴えた。