県内各小中学校の校門やその周辺の植花を呼びかけ、花壇や造園の素晴らしさを審査する沖縄花のカーニバル2015「花メッセージコンテスト」(沖縄県、沖縄観光コンベンションビューロー主催)で、新川小学校(漢那憲吉校長、児童423人)が1位の県知事賞、石垣小学校(石垣安志校長、児童326人)が2位の沖縄観光コンベンションビューロー会長賞に輝いた。両校とも昨年に続く入賞。
新川小は「花と緑が未来をつなぐ」、石垣小は「夢の子を見守る獅子たち」がテーマ。新川小は昨年9月、石垣小は10月ごろから土作りや苗作り、花のデザインなどに取り組んできた。
新川小は縁取り草約2200鉢を使って表現したエークや魚の絵、「あらかわ」などの花文字、サバニの中と周辺に飾られた花々が特徴。石垣小は実物の獅子頭など計7頭の獅子や小さなポットでかたどった石垣島、約3000鉢の多彩な花々が目を引く。
新川小栽培委員長の新城空輝君(6年)は「土作りやプランターを運ぶ作業はきつかったが、自分たちが心を込めて作った作品が県で1位を取れてうれしい」と笑顔。
漢那校長は「こういう学校にしたいという思いを教職員や児童が受け取り形にしてくれ、その結果が受賞に結びついた」、環境美化担当の友利治教諭は「皆の力が合わさって受賞できたと思う。地域の方々にも見てもらいたい」と受賞を喜んだ。
石垣小栽培委員長の城間巴志(はし)君(同)は「朝の水やりや放課後の苗作りなど作業は結構つらかったが、受賞できてうれしい。来年はぜひ1位を取ってほしい」と後輩にエール。
本年度で定年を迎える石垣校長は「子どもたちや教員が本当に頑張ってくれた。学校に花があると心も安らぐ。優しさいっぱいの子どもの育成のためにも花を育ててほしい」と期待した。