【竹富】竹富町は12日午前、竹富島世持御嶽境内にある町出身戦没者慰霊之塔の改築起工式を行った。コンクリート造となっている現在の塔を解体し、3月末までに同じ場所に石材で建立する。現慰霊之塔は戦没者300柱が刻銘されていたが、町総務課は町史などを精査して41人を追加刻印することを決め、新しい慰霊の塔には341人の戦没者が祀(まつ)られる。
同課によると、現在の塔は1966年に完成し、郡内にある慰霊の塔の中では最も古い。建立から49年目と老朽化が激しく、戦後70年の節目に改築することとなった。改築工事費は約620万円。
起工式では神事のあと、川満栄長町長が「世界各地で戦争が頻発しているが、老朽化した慰霊の塔を建て替え、この地から世界平和を発信していきたい」とあいさつ。大山榮一公民館長らも参列し、工事の安全を祈願した。(竹富通信員)