竹富町は13日までに本年度のクジャク銃器駆除事業を終えた。黒島と小浜で計4回、銃器を使用した駆除作業を行い、クジャク288羽、カラス47羽を駆除した。
町自然環境課(小浜義也課長)では、両島で来年度も事業を継続し、4〜6月と10〜12月に銃器を使った駆除のほか、4〜5月にはクジャクの卵を探索する犬を使って卵を駆除する計画。
同事業は、環境省の要注意外来生物に指定されているインドクジャクや有害鳥獣のカラスを駆除し、生物多様性の保全や農家への被害防止を図るのが目的。
駆除作業には町猟友会(河合正憲会長)の会員をはじめ、八重山署の小浜・西表大原駐在所、町職員など延べ約60人が参加。クジャクに加え、今回からはカラスの駆除も実施した。
本年度の駆除作業を終えて河合会長は「数年にわたる駆除事業で黒島、小浜のインドクジャクは減少しているように感じるが、畜産や農作物へのカラス被害はまだまだ後を絶たない。来年度も町と連携して取り組みたい」と話した。
銃器を使用するため八重山署も安全確保の面で協力しており、小浜課長は「猟友会や警察署の協力に感謝している。来年度も有害鳥獣や外来生物の除去に向けて駆除事業を実施したい」と関係者に礼を述べた。