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2013年3月に南ぬ島石垣空港が開港して以来、八重山地区内でレンタカーによる交通事故が増加していることが八重山署のまとめで分かった。昨年1年間に管内で起きたレンタカー事故は人身・物件合わせて388件(前年比81件増)で、全交通事故の25・7%を占め、新空港開港前の2012年の16.6%から9.1ポイント増加した。14年の物件事故は1388件で、12年の1170件にレンタカー事故の2年間の増加分166件をほぼ上乗せした格好だ。
沖縄総合事務局陸運事務所の統計では、14年3月時点の郡内のレンタカー登録台数は2339台と過去最高を更新している。
レンタカー関係者によると、貸し出す際には10〜15分かけて事故の危険性を説明、「『観光の思い出が台無しになる』と強めに啓発している」と話した。
昨年、管内で発生したレンタカー事故は、人身12件(前年比2件減)、物件376件(同83件増)。物件事故のうち、286件が単独事故。発生場所別では、観光施設の駐車場やその出入りなどで212件(56.4%)が発生していた。
レンタカー関係者は「カーナビに頼りすぎているのではないか」と指摘。空港が移転したことで、農道などを通る短距離ルートで誘導されるケースもあり、「農道での事故も増えていると感じる。地図でも確認してほしい」と県道や国道などの利用を強調した。
関係者はすべての事故を警察に申告していることも増加の要因とみており、「レンタカーは観光の足。事故は死活問題。啓発には時間をかけている」と話している。