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「地域医療に貢献したい」 八重高の騠橋君、長谷部さん

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離島・北部枠で琉球大学医学部医学科に合格した八重山高校3年の騠橋信之介君(左)と長谷部郁さん=12日午後、同校校長室

 八重山高校3年の騠橋信之介君(18)と長谷部郁さん(17)が9日、琉球大学医学部医学科の推薦入試「離島・北部枠」で合格した。同枠は今年から新設され、卒業後は県が指定する医療機関で初期研修を合わせて計9年間従事する。騠橋君は「地域医療に貢献したい」、長谷部さんは「八重山でも頑張れるということを見せたい」と意気込んでいる。

 同枠は離島と本島の北部地域の生徒が対象。大学入試センター試験の点数と小論文、面接で選抜し、3人の枠に同校から2人が合格した。2人によると、小論文は「女性の医療界進出」「どんな医師を目指すか」がテーマだったという。

 騠橋君は「いろんな人に助けられて合格できた。期待に応えられたという思いと同時に、後輩たちの枠も自分たちにかかっていると思うと責任も感じている」、長谷部さんは「合格発表の日は母の誕生日で、母からの電話で知った。クラスの子におめでとうと言われ、ようやく実感がわいた」とそれぞれ語った。

 2人とも本格的に医師を目指し始めたのは高校1年の時。騠橋君は「地域医療に貢献できる医師になり、恩返ししたい」、長谷部さんは「自分が医師になることで少しでも医師不足を補えたらと思う。常駐したいと思ってくれる人が増えるよう頑張りたい」と目標を語った。

 本成浩校長は「頑張ればできることを示してくれた。厳しいことも出てくると思うが、めげずに頑張ってほしい」と激励した。


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