【那覇】先島圏域5市町村で組織する美ぎ島美しゃ市町村会(会長・下地敏彦宮古島市長)の下地会長、漢那政弘石垣市副市長は6日午前、那覇市内の日本トランスオーシャン航空(JTA、丸川潔社長)とANA沖縄支店(前谷哲郎支店長)を訪ね、那覇−石垣、宮古路線の低価格運賃の継続を要請した。
対応したJTAの内間康貴取締役は「急激に上げることはない。地元企業として皆さんが納得する適正価格に設定したい」と話し、ANAの前谷支店長は「地域の切実な声を聞いている。皆さんの要請を社長に伝えたい」と述べるにとどめた。
要請はスカイマークの那覇−石垣、宮古路線の撤退で、運賃の引き上げを懸念する地域住民の声を受けて行われた。市町村会は運賃の引き上げは住民の経済的負担と入域観光客の減少、圏域の産業振興に大きな打撃を与えるとしている。
要請後、下地会長は「これからも住民の負担にならないような運賃にしてほしいと要請した。JTAさんはいきなり大幅な値上げはないということだった」、漢那副市長は「全日空からは地域に貢献していきたいという返事をいただいた」と話した。
市町村会はこの日、東京都内のスカイマーク社で翁長雄志知事とともに路線の存続要請を行う予定だったが、日程が調整できず、後日行うことにした。