石垣市教育委員会が進めている市内小中学校の部活動時間の適正化について、八重山地区PTA連合会(新城清孝会長)は28日夜、理事ら約20人が石垣中学校で話し合いを行った。出席者からは「根拠が分からない」などの意見が挙がり、教員や生徒の負担を減らし、ゆとりを持って向き合う時間をつくるという市教委の狙いが保護者に伝わっていない状況が浮き彫りになった。同連合会では2月1日のいしがき教育の日をめどに出される適正化方針を待って、あらためて協議することにしている。
新川小学校PTA会長で、サッカーチームの新川ドルフィンズで父母会長も務めている古澤勝政さん(39)は「なぜ部活動を休みにするのか根拠が分からない。初めての取り組みというならもう少し議論の余地があると思う」と指摘。
ドルフィンズで取り組んでいる放課後のすきま学習を挙げ、「学力向上を目指すのなら、中学校でもこのような取り組みを充実させることなどを考えていく必要があるのでは」とも述べた。
「部活動は休みにして強化リーグや大会は行うと言っている。休むという意味は何なのか。本質的な部分が気になっている」と、土日に集中している大会や強化リーグの在り方を問う出席者も。
「適正化」という言葉に「これまではいけないことをしていたのか。言葉の使い方に抵抗を感じる」と話す出席者もいた。
同連合会は同日、第6回理事会を開き、「その他」の議題で部活動適正化について協議した。