竹富町は町内にある民宿の予約状況を専用のホームページ(HP)上で把握できる「民宿泊支援システム」の整備を進めており、3月からの稼働を予定している。旅行者が民宿に泊まりやすい環境を整備して滞在型観光を推進するために行っているもので、HPには各民宿の紹介や宿泊施設のクーラーの有無、タオルや入浴環境など施設概要を掲載することにしている。
同システム整備は町観光誘客受け入れ事業の一環。町観光協会が町の委託を受けて進めており、HPの開設や民宿との調整などシステム整備の予算は約500万円。
本年度は町内5カ所の民宿と協力して予約状況を随時更新できるシステムの設計やHPの開設に取り組んでおり、次年度以降、宿泊施設数を増やしていく考え。
町によると、2014年度に町内にある宿泊施設は153軒。このうち、78軒は独自のHPや大手旅行サイトなどを通して予約できるが、インターネットで予約できない宿泊施設も多いという。
町商工観光課の通事太一郎係長は「町内では宿泊者と民宿経営者が交流を深める民宿も多い。民宿の経営者を掲載することで民宿に泊まりやすい環境を整備し、町内の民宿を再定義できるようなサイトにしたい」と述べ、同システムの整備を通じて民宿泊をアピールし、滞在型観光を推進していく考え。