石垣市内でインフルエンザが拡大している。県八重山保健所によると、1月19日から25日までの第4週に定点医療機関3カ所から報告のあった患者数は366人と、第3週(12〜18日)の230人から106人増えた。定点当たりの患者数も第3週の76・67人から122人に増加、警報基準(定点当たり30人)を大きく上回った。感染拡大により、石垣市内では27日現在、小中学校の計3クラスが学級閉鎖となっている。
保健所によると、第4週に入ってから小中学生の患者が増加。市教委によると、新川小、平真小、大浜中でそれぞれ1クラスが「感染拡大のおそれがある」として学級閉鎖となっている。
市内の医療機関では受診者が急増。混み合う時間帯では、診察から処方箋を受けるまでに長時間を要するケースも。
夜間診療を行っている上原内科医院(登野城)の上原秀政院長は「1月の第2週から患者が増え始め、今週は多い。うがいや手洗いなど常識的な予防を徹底してもらいたい」と呼びかけた。
小学生の長男(8)と保育園の次男(4)が相次いでインフルエンザに罹患(りかん)したという30代の母親は「発熱から5日間、学校にも行けない。薬で熱が下がり、元気もあるのに外に出られない。夫と交互に仕事を休まないといけないので大変」と話した。
保健所では予防の徹底、感染拡大の防止のほか、かかりつけ医での受診を呼びかけている。担当者は「救急で受診する人が多く、救急の現場がアップアップの状態。なるべく平日の日中にかかりつけ医を受診して、救急医療体制の確保に協力してもらいたい」と話している。