石垣市内の小中学校の給食に27日、初めて「八重山そば」が提供された。給食センターが新しくなったことで可能となり、子どもたちから「おいしい。毎日食べたい」と大好評だった。
石垣市学校給食センター(宮良信世所長)によると、昨年4月から大きめの容器(丼)が加わり、麺の個包装もできるようになったことから、提供できるようになったという。児童らはスープに麺を入れ、かまぼこやねぎ、豚肉などを乗せて味わった。
このうち真喜良小学校(宮良勝也校長、児童336人)の3年2組では「朝から汁そばの話題で持ちきり」(担任の多良間真喜子教諭)。総合的な時間で郷土料理を調べており、多良間教諭も「時期的にも良いメニュー」と大歓迎。
この日、誕生日を迎えた富永空丹(くうた)君(9)は「(汁そばは)給食センターからのプレゼント。おいしかった」と満面の笑み。伊禮良梧君(同)は「スープはあっさりで麺の硬さもちょうどいい」、クイン香里菜さん(8)「汁とそばの割合が合っている。毎日出してほしい」と話した。
一方、スープの温度については「ちょうどいい」「ぬるい」と反応はさまざまだった。
宮良所長は「新しいメニューを提供でき、子どもたちにも喜んでもらえて良かった。今後もいろいろ考えていきたい」と話した。