キックボクシング界で石垣島出身初の世界王者誕生が期待されるボクサーがいる。リングネームは「廣虎(ひろと)」。沖縄本島を拠点にトレーニングに励み、5月31日に宜野湾市で行われる世界タイトルマッチに挑戦する▼廣虎は、身長181㌢、体重78㌔。2003年にプロデビューし現在、WPMF日本スーパーウエルター級と同日本ミドル級の2階級王者である。戦績は19勝15敗(12KO)で、一発KOの左フックを得意とするファイターだ▼普段はジムのトレーナーをしながら、試合前にはスポンサーへの対応とチケットの販売などを一人でこなし生計を立てている。世界戦に向けて、パワーに耐えるスパーリングパートナーがいないのが一番の悩みで、トレーニング環境が恵まれているとはいえない▼「一度でいいから集中して試合に臨みたい」との願いを受けて25日、関係者とファンらが廣虎後援会を立ち上げた。沖縄での夢の実現に向け、練習環境の改善など物心両面から支援していく▼廣虎は「僕のような凡人でも決してあきらめない強い気持ちを持ち、日々努力すれば世界一になれることを多くの人に伝えたい」とタイトル獲得に燃える▼ことし32歳の廣虎。世界戦は最後のチャンスかもしれない。石垣島から世界チャンピオンの誕生を!みんなで応援したい。(鬚川修)
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