JAおきなわ八重山地区営農振興センターは22日までに、2014年産米(玄米)の搬入実績をまとめた。石垣・西表両地区の一期米・二期米の合計搬入量は約1122㌧で、前年比約76㌧の増産となった。西表地区の二期作は14年産から新品種ミルキーサマーを作付けしたため前年と比較できないが、品質面では両地区の一期米(ひとめぼれ)は前年に比べて1等級比率が高くなっている。
搬入実績によると、石垣地区の一期作搬入量は799㌧で前年に比べて62㌧増。等級は1等級が約594㌧で全体の74.3%、2等級は196㌧で同24.5%、3等級9.5㌧で同1.2%。
西表地区の一期作は159㌧で前年に比べて9㌧増。1等級116㌧で全体の73.2%、2等級42㌧で26.8%、3等級はゼロだった。
一期作について同センターは「4月の低温と5月の集中豪雨で減収が懸念されたが、品質・収量ともに前年を上回る結果となった。石垣では一斉防除の効果で1等級比率が上がり、西表では共同防除で2等以下がない結果となった」としている。
一方、石垣地区の二期作(ひとめぼれ)搬入量は153㌧で前年に比べて4㌧増。2等級91㌧で全体の55%、3等級61㌧で同45%、規格外はゼロだった。
西表地区の二期作(ミルキーサマー)は11.55㌧で前年(ひとめぼれ)の10.77㌧に比べて0.77㌧増。全量が3等級だった。
西表島の新品種に対して同センターは「等級は良くなかったものの、収量と歩留まりに関してはひとめぼれを上回る結果となった。今後は食味のいい米生産に取り組みたい」としている。