2011年度から石垣市教育委員会の学力向上推進研究校、情報教育実践校に指定されている宮良小学校(郫山晃校長、児童129人)は24日午前、同校で公開授業と最終年次研究報告会を開いた。関西大学総合情報学部の黒上晴夫教授の講話も行われた。
同校は「生き生きと主体的に学習する子の育成〜デジタル教材を活用した授業改善を通して〜」の研究主題で実践に取り組んできた。
報告会で研究主任の亀川善朗教諭は電子黒板やデジタル教材などのICT機器を活用した取り組みや児童を対象に行ったアンケート結果などを紹介。
成果として▽場面や方法を工夫することで学習のねらいをつかませることができた▽作図の仕方を理解させることができた|などを挙げる一方、▽ICT活用の際の学習マナーや機器活用ルールの徹底▽相互に多様な考えを共有できる協同学習|などを課題とした。
黒上教授は「ICTが活きる学習場面」の演題で講話し、「子どもたちの資質や能力を上げるため、情報活用能力が必要となり、ICTの活用が生きてくる」などと強調。
ICT活用の利点として▽大きく映してしっかり伝える▽知識を定着させる▽動機付け▽思考を促す—などを挙げ、それぞれの事例を写真や映像などで紹介した。