ボクシングの元WBA世界ジュニアフライ級チャンピオンで、13度の世界最多防衛記録を樹立した石垣市出身の具志堅用高氏をデザインしたブロンズ製モニュメントが26日、石垣港離島ターミナル船乗り場にお目見えした。石垣市が新たな観光モニュメントとして整備したもの。除幕式には具志堅氏も出席、「涙が出るくらいうれしい。石垣島に生まれ育って良かったと思う」と喜んだ。新たな撮影スポットとして人気を集めそうだ。
ブロンズ像は、チャンピオンベルトを着けた具志堅氏がガッツポーズする姿をモニュメント化。170㌢と実際より大きめで、台座から手先まで2㍍。重量はブロンズ像だけで200㌔。具志堅氏は「びっくりするほど似ている。体形も筋肉もパンツも靴もすべて現役時代のまま」と出来栄えを絶賛した。
石垣市の観光大使にも任命されている具志堅氏は除幕式で「15歳で本島に渡り、ボクシングと出会い、そしてチャンピオンになった。モニュメントができ、こんなうれしいことはない。チャンピオンになって帰ってきたみたいだ。これに恥じないようテレビを通して石垣島のため一生懸命頑張りたい。市民の皆さん、ありがとう」と感謝した。
中山義隆市長は「われらがヒーロー、具志堅氏モニュメントの除幕をうれしく思う。全国にPRしていきたい」と語った。
除幕後は、具志堅氏と記念撮影する時間が設けられ、居合わせた観光客が長い列を作り、モニュメントをバックに具志堅氏とパチリ。「まさか、ここで…うれしい」と大喜びだった。
市は来年3月までに、玉取崎展望台に「ぱいーぐるモニュメント」を整備する予定だ。