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西表島含む4島を候補地 外来種対策等取り組み強化も

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西表島を含む4島が「奄美・琉球」世界自然遺産暫定リストの候補地に選ばれた。=資料写真・2006年12月

 【那覇】環境省と林野庁、鹿児島、沖縄両県共同の「奄美・琉球世界自然遺産候補地科学委員会」(委員長・土屋誠琉球大学教授、委員14人)の第3回会合が26日、那覇市内のホテルで開かれ、「西表島」「沖縄島(北部)」「徳之島」「奄美大島」の4島を候補地として絞り込んだ。年明けにも国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産センターに必要な文書を提出、回答を確認して国の世界遺産暫定一覧表に記載される。

 「奄美・琉球」の世界自然遺産登録に向けて政府は今年1月、推薦の前提となる暫定リストへの追加を決め、ユネスコに関係書類を提出したが「具体的な地域と位置にかかわる詳細な情報」が不十分としてリスト記載を保留してきた。

 このため、環境省などが今年5月に海洋、生態系などに関する学識経験者14人で構成する同委員会を設置し、「島単位」で遺産の対象区域を絞り込む方針を示し、候補地の絞り込み作業を行ってきた。

 同委員会ではこれまで▽固有種、遺存固有種、新固有種(亜種を含む)の数▽国際自然保護連合(IUCN)や環境省のレッドリスト掲載種数▽森林の面積▽植生自然度▽森林の連続性|など世界自然遺産登録の条件を満たすための指標を確認。

 今後の取り組みとして、保全管理体制の整備や希少種保護・外来種対策などの保全の取り組み強化|などを挙げ、西表島を含む4島を候補地とすることが「適当」として、年明けにも世界遺産センターに文書を提出する。

 町自然環境課によると、2015年1月に世界自然遺産登録に向けた推薦書を政府が同センターに提出し、これを受けてIUCNが同年8月に現地調査を実施、16年6月の世界自然遺産委員会で正式登録を目標にしているという。

 世界自然遺産登録に向けて川満栄長町長は「西表島を核として竹富町全体が世界自然遺産登録にマッチした地域と言われるよう、オンリーワンの魅力あるまちづくりを目指したい」と述べた。


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