竹富町内の各離島への2014年入域観光客数は計115万9060人となり、過去最高を記録したことが21日分かった。前年に比べて10万1940人(9・64%)増となり、これまで最高だった08年の113万8656人を超えた。航路の欠航が相次いだ鳩間島を除いて、全島で入域客数が増加した。
町内への入域観光客数は一人で複数の離島を回るため、例年、石垣市の観光客数より多くなる。
21日の離島観光振興会議で町観光協会の上亀直之会長は「石垣市が110万人なら竹富町は120、130万人となるはずだが、周遊型が減少傾向にあるのではないか。航空運賃が安くなっても船賃は変わらないため、観光客が島々に行きにくくなっているのではないか」と指摘した。
町商工観光課の東金嶺肇課長は「過去最高を上回ったことは大変喜ばしいことだが、町内は日帰り観光が多く、いかにして宿泊型に持っていくか課題もあり、観光協会と連携しながら取り組んでいきたい。南ぬ島石垣空港の開港で観光客の移動形態も変わっており、観光客の動向調査も行っていきたい」と述べ、新年度に町入域観光統計調査を実施する考えを示した。