石垣市の漢那政弘副市長は21日午後、㈲カリー観光バスの石垣港離島ターミナルへの新規バス停設置を認めないよう求めている県ハイヤー・タクシー協会八重山支部の請盛真実支部長ら役員と石垣港ターミナル会議室で面談し、「庁内できちんと議論した結果、(設置許可を)出す方向」と回答した。時期については明言しなかった。
タクシー協会支部は「離島ターミナルのバスプールは手狭で過密状態。新規バス停の提供は辞めてほしい」と反発、「行政は許可するだけではなく、タクシー乗務員の声を聞き、地元の足として大切にしてほしい」と訴えた。
施設を管理する港湾課では「バス乗降場の一つをカリー観光に提供する考えで検討している。現状は他社に影響はなく、十分なスペースはある」と説明。漢那副市長は「市は申請に対して判断するだけ。(タクシー)乗務員の生活は考えており、今後は信頼関係を密にしたい」と理解を求めた。
請盛支部長は「協会としては断固反対。新規バスが運行すればタクシーに乗らないのは明らか。設置許可はしてほしくない」と納得しなかった。