石垣市で２０１４年１年間に子どもが生まれた数（出生数）が前年を94人下回る５７３人（速報値）となり、過去10年間で05年の５２７人に次いで２番目に低くなった。一方、自然増と社会増を足した数で示す人口増加は99人増えたことにより、11年以来２年ぶりに増加に転じた。
同市の最大出生数は「統計いしがき」に記載がある１９８０年以降、81年の８１０人が最高。88年以降は７００人台を割り、その後は５８０人台から６９０人台で増減を繰り返し、最近は６００人台を割り込むことが多くなっている。
一方、総人口の増加は右肩上がりに推移。転入と転出で表す社会増は2009年から４年連続で転出が転入を上回ったが、出生と死亡者数で表す自然増が３００人前後で増え続け、市の人口増を後押ししている。
市民課の担当者は「出生数は減少傾向にあるが、新空港開港効果で中年層を含む多くの移住者が人口増加を後押ししている」と分析。また、「若年層の移住者が住民登録しないケースが多いので、居住地への転入手続きを促したい」と話した。