【与那国】与那国町議会(糸数健一議長)の臨時議会が15日開かれ、当局側が提案した与那国島への自衛隊基地建設の民意を問う住民投票の実施期日を延長する同条例の一部改正案を、野党3人の賛成多数で可決した。町では2月22日の実施で町選挙管理委員会と調整する方針。住民投票の実施に必要な予算251万6000円を予備費から充当する一般会計補正予算案も野党の賛成多数で可決した。改正案は住民投票の実施期日を昨年12月1日の条例施行日から「60日以内」から「90日以内」に改正するもの。町が住民投票の実施が当初予定の1月25日では準備が間に合わないことから、期日を延長するため提案した。
新たな実施期限3月1日までで、町内外の各種行事日程などから町では2月22日が望ましいとしている。期日前投票の日程や時間、不在者投票のあつかいなどについては、町選挙管理委員会などと調整していく。
議案審議で大宜見浩利町議が「町長自身が新しい住民投票条例案を提案すべきだ」とただしたのに対し外間町長は「新たな条例案の提案についても考えはあったが、町民も現在の条例ありきで考えており、それを壊して新たに提案することは納得を得られない」と答えた。
昨年12月2日時点の同町の20歳以上の有権者数は1209人、今年1月13日時点の町内中学生の数は41人、高校生以上19歳以下の町内に住民票のある人の数は15日時点では、確認がとれていない。