JAおきなわ八重山地区畜産振興センター(大城政良センター長)がこのほどまとめた、八重山家畜市場の2014年セリ実績は、子牛1頭当たりの平均価格が50万1600円と、前年を4万6956円(10.3%)上回る過去最高の高値を付けた。取引頭数は9033頭、販売総額が42億7576万円と、前年より頭数が34頭下回ったものの、子牛の高値を反映し、販売額は3億8296万円(9.8%)上回った。黒島を加えた取引頭数は9899頭、販売額は46億7038万円だった。
14年のセリは、全国的な素牛不足と枝肉価格の上昇を背景に終始、安定した高値を維持。昨年12月のセリで平均価格が54万8391円の過去最高値を付けるなど、12回のセリのうち8回、50万円を超える高値取引となった。雌雄別は雄(去勢)子牛の平均価格が52万5402円。2月と9月に49万円台となった以外は50万円を超え、12月は57万4816円もの高値を付けた。
一方、雌子牛は、平均価格が46万8764円。12月には初めて50万円を超えた。
年間通した最高価格は雄(去勢)が81万8640円(6月)で系統は父・美国桜、祖父・安福久。雌は101万9520円(12月)で、系統は父・安福久、祖父・百合茂だった。同センター畜産課の幸喜英信課長は「全国的な素牛不足が続き、枝肉価格も上がっている。今年から母牛更新事業で導入した母牛の産子が本格的に市場に出てくるので、価格は期待できる」と今年の見通しを示した。