インゲンやゴーヤ、花卉(かき)など八重山地区で栽培された園芸作物の2015年出荷が9日から始まった。6部会で構成する八重山地区園芸協議会(大濱克彦会長、150人)は同日午後、磯辺にあるパイン集荷場で初荷式を行い、高値で安定した取引に期待を寄せた。14年度の園芸品目は出荷量330㌧(前年度230㌧)、販売実績は2億3000万円(同1億5464万円)を見込んでいる。
協議会によると、14年度の園芸品目は干ばつや10月の台風接近の影響などで播種(はしゅ)に遅れが出たものの、その後は順調に生育。各農家が肥培管理を徹底して反収アップを図ってきたという。
初荷はインゲン、ゴーヤ、スイカ340㌔、花卉など。2月中旬にはオクラ、同月下旬にはカボチャの出荷が本格化する。カボチャは石垣島と西表島で計155㌧を見込む。
初荷式で大濱会長は「温暖な八重山から東京市場などに出荷する。本土市場で石垣島、西表島の園芸品目はブランドが確立されていると確証しており、これに恥じないよう量産体制と安定供給に努めたい」と話した。
JAおきなわ八重山地区本部の又吉建夫本部長、市農水部の岩下幸司部長、県八重山農林水産振興センターの玉城肇所長、JAおきなわ経営管理員の知念辰憲氏が激励に訪れた。
初荷式には6生産部会の農家らが集まり、安全輸送と高値販売を祈願して酒と塩でトラックを清めた後、万歳三唱をして送り出した。輸送には八重山港運(株)、港運送(株)、OAS航空先島支店八重山営業所が協力した。