新県立八重山病院整備事業で県は、旧石垣空港跡地の建設予定地内にある国有地の購入に向けた作業を進めている。国有地は全体の約77%。県病院事業局県立病院課によると、国はすでに売却の方針を決めていることから、今後、価格交渉を行い、新年度に購入したいとしている。
新病院整備基本計画によると、新空港アクセス道路沿いの建設予定地は3万9839平方㍍。所有割合は財務省管理の国有地が3万585平方㍍で約77%、県有地が8947平方㍍で約23%。その他が307平方㍍ある。
国有地の取得に向け、県は不動産鑑定士による評価結果を踏まえ、国側と売買価格を詰めていくことにしている。
基本計画を策定した昨年7月段階の全体スケジュールによると、2014年度内に基本設計に続き実施設計を終え、15年度の早い時期に用地取得と発注準備を行い、同年度内の着工、17年度内の開院を計画。
同課によると、現在は基本設計の取りまとめの段階にきており、実施設計は6月ごろにずれ込む見通しだという。
新病院は北方に4階建て(一部5階)の病院施設、南方に500台分の駐車場を配置する計画。将来的な建て替えにも備えている。
基本設計は、周辺環境や自然環境を意識した内容で、イメージ模型やコンピューターグラフィックスをみると、明るく広々とした造り。病室からは山あるいは海が見えるようになっている。