八重山では4日までに各地域で成人式があり、男女約650人が期待と不安を胸に、晴れて大人の仲間入りを果たした。各地域で親や地域住民が、成人者の無限の可能性を信じ、新たな門出を祝福したことだろう▼このうち4日に行われた石垣市の成人式には、新成人534人が、鮮やかな振り袖姿や琉装、羽織はかま、スーツ姿で出席。式典で中山義隆市長が「何事にも臆(おく)せず、積極的に自己を磨き、グローバルな視野で世界に貢献できる人になることを願っている」と激励▼新成人を代表して真玉橋和さんが「石垣島を照らす光として強く、大きく輝いていこう」と呼びかけ、保田盛健裕さんが「大人としての1年目を歩み始めることになり、胸が躍っている」と喜びを口にした▼新成人は学生やすでに就職し社会の一員となった者、結婚し親となった者など環境はさまざま。また、起業や教師、公務員、理容師、医療関係など将来の夢、目標も異なる▼だが、全員が将来に無限の可能性を秘めており、夢や目標を実現するために努力が必要だ▼各地域の成人式を終え、大半が元の生活に戻っていることだろう。これからは、権利と義務を併せ持つ一人の成人として、それぞれの環境で自分の信じる道を歩んでほしい。大人の一人として成長を見守りたい。(下野宏一)。
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