正月もあっという間に過ぎ、はや一週間。官公庁や民間会社も平常に戻り、普段と変わらない時間が流れはじめた。気分も一新「今年こそ」の決意を胸に職場へ足を運んだ人も多いだろう▼今年は戦後70年を迎える。はたしてどんな年になるのだろうか。わずか1年以内とはいえ、未来を予測することほど難しいものはないと思うが、いつもの年よりも期待と不安が交錯するのもこうした節目の年だからであろう▼年頭あいさつで翁長知事は、節目の年に触れ「県の飛躍的な発展の元年にすべく、知事選の公約のスローガンである誇りある豊かさを実現するために全力を尽くしたい」と決意を述べた▼さらに「今、私たちに求められているのは、次の時代を担う子や孫の世代に禍根を残すことのない責任ある行動だ」と訴え、米軍基地問題は「県民が心を一つにして普天間基地の県外、国外移設、新辺野古基地建設は許さないことを国内外に働き掛けたい」と強調した▼こうした翁長県政の前に立ちはだかるのが安倍政権である。安倍首相には、残念ながら沖縄の民意をくんで民意に従う気持ちは少しもみえない▼だからこそオール沖縄の意義が問われてくる。何よりも将来を担う子どもたちに夢と希望、そして困難に立ち向かう勇気を示す上でも、折れない心を誇れる1年にしたい。(鬚川修)
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