数え97歳のカジマヤーを迎えた山城清有さん=石垣市平得=のパレードが2日午前、平得地区内で行われた。パレード後には山城さんは妻の幸子さん(91)とともに、平得に伝わるユンタ「バガー、ヒライ」を自ら歌い、感謝の気持ちを表現した。
山城さんは1919年生。子ども5人、孫21人、ひ孫15人に恵まれており、「歳月の流れるのは早いもので、もうこの年かという気持ち。これからも若い者たちから元気をあやかって、100歳まで生きたい。今日は最高」と喜んだ。
長女で山城さんと同じ未(ひつじ)年の辻野ヒロ子さん(70)は「元気な父は3世代で暮らしており、孫たちに囲まれた生活が長寿の秘訣(ひけつ)」と語った。
パレードは平真小学校マーチングバンドレインボーを先頭に行われ、パレード後には、山城さん宅前で平得の棒術、婦人会の舞踊も披露された。
平得公民館の崎原喬館長は「これまで女性のカジマヤーが多かった。男性の97歳は並大抵のことではない。同じ男として目標となる。我が村の誇りだ」とたたえた。
平得公民館で同日、行われた平真未年生合同祝賀会(同実行委員会主催)では、山城さんのほか、カジマヤーを迎えた武内孝吉さんと兼浜ヨシさんなど生年者が集い、節目を盛大に祝った。