酒に酔うなどして路上で寝込んでしまう「路上寝込み」の通報件数が29日時点で566件に上り、過去最多だった2013年の568件に迫っている。25日時点で561件だったが、26日2件、27日3件の通報があり、年越しを目の前にして過去最悪に近づいた。今年5、6月は2カ月連続で80件をオーバー、過去7年間で最悪だった。
同署では4月10日から路上寝込み者に警告書を交付、対策を強化している。29日までに女性13人を含む233人に出し、このうち2回以上交付を受けたのは20人。5回交付されたケースもあった。同署は常習者に対し、道路交通法違反による検挙も辞さない構え。
同署管内では、1月に石垣市石垣の通称18番街の駐車場で酒に酔って寝ていた男性が車にひかれて左鎖骨、右肋骨(ろっこつ)骨折など重傷事故が発生。07年には死亡事故も起きているほか、昨年は路上寝込みを狙った窃盗事件も4件発生している。
同署地域課の船道安広課長は「飲み過ぎに注意してほしい。路上寝込みは事件・事故に巻き込まれる可能性がある。酒席に同席する仲間同士で気を付け合ってもらいたい」と呼びかけている。
路上寝込みは道路交通法第76条に違反し、5万円以下の罰金が科せられる。