【那覇】県議会(喜納昌春議長)の12月定例会は16日、与野党6人が代表質問を行った。翁長雄志知事は、新八重山病院の建設について「患者、家族、医療スタッフに優しい施設を目指し、大規模災害などに対応可能な医療施設として2017年の開院に向けて進める」と決意を述べたうえで「地域の急性期医療を担う中核病院として、可能な限り圏域内で完結できる医療機能を整備する」と強調した。
離島の活性化策について謝花喜一郎企画部長は「交通コストの低減、離島出身者のための寄宿舎整備、離島の魅力を県民が体験できる『離島体験交流』の推進に取り組みたい」と答弁した。
日台漁業取り決めと日中漁業協定については、山城毅農林水産部長が答弁。山城部長は、漁業関係団体との連携を挙げたうえで「日台は提供水域の一部撤廃と台湾漁船の取り締まりを国に要請し、操業ルールの改善に努める。日中は見直しを強く求める」と述べた。
いずれも仲村未央氏(社民・護憲)への答弁。
翁長知事は、米軍普天間飛行場の移設問題について「辺野古の新基地を造らせないことを県政運営の柱にしたい。公約実現に全力で取り組む」と述べ、埋め立て承認の取り消しや撤回を視野に検証する考えを示した。座喜味一幸氏(自民)への答弁。
仲村氏が再質問で取り上げた、普天間問題の解決に向けた訪米計画について、翁長知事は意義があるとして、「効果的な活動ができるよう情報の分析や収集に努めながら、沖縄の実情と私の考えを早めに訪米して訴えたい」と述べた。