石垣市は16日までに、水族館建設推進基本計画の素案をまとめた。浦底湾に面した桴海地区をモデル地として選定、工事費を79億5000万円、維持管理費を6億8800万円と試算した。事業費が莫大(ばくだい)で市単独予算の建設は難しく、素案では国、県、民間企業などに対し積極的に協力を求めるとしている。
モデル地は、水族館建設で想定される費用や施設配置などを具体的に試算するために選定したもので、建設場所を決めたものではない。建設費の確保にメドがついた段階で、建設候補地を検討することにしている。
素案によると、年間収入は7.7億円と試算。市が建設費を全額負担した場合は支払利息を含め、返済総額は30年で101億5000万円、返済後も赤字経営、負担なしの場合は運営初年度から黒字経営になると想定している。
運営方針については、水族館には高度な経営ノウハウや運営スキルが要求されるため、市単独での運営は難しいとし、経験豊富な民間企業や財団などに管理・経営を委託する指定管理者制度の活用を検討するとした。
素案について市は来年1月7日まで住民意見を募っている。ホームページや市役所で閲覧できる。