新石垣市立八重山博物館(仮称)建設に向け、基本構想を策定する検討委員会(石垣博孝委員長、委員19人)の第4回会議が16日午後、石垣市健康福祉センターで開かれた。同博物館に持たせる六つの機能のうち、展示公開事業については館内で古民家の移築復元、設置を検討していることが事務局から報告された。
展示公開事業以外にも▽収集保存継承▽調査研究▽学習支援▽地域づくり支援▽文化交流—の五つの機能・事業内容についても意見を交わした。
展示公開事業に関して照屋寛公委員(建築アトリエTreppen代表)は「大賛成。博物館の外に出してしまうと、管理が行き届きにくくなることや、シロアリの問題もある。検討ではなく、ぜひそうしてほしい」と要望した。
文化交流事業については田名真之委員(沖縄国際大学教授)が「子どもが遊べて、お年寄りもゆっくりできるような空間ができればと思う」と求めた。
糸洌長章委員(八重山古典民謡保存会師範)は「島言葉の継承が重視されているが、継続的な取り組みがなされていない。お年寄りが話す方言を子どもたちが聞く機会をつくるのも良いのではないか」などと提案した。
次回は1月20日を予定しており、事業費や体制などについて検討する。