九つの有人離島で構成する竹富町の防災マップがこのほど完成し、町総務課が各消防分団を通じて町内全2309世帯(11月末現在)に配布しており、年内には終える見込み。防災マップには町内全地区の津波・高潮浸水予想図や避難場所を記載、年明けにもホームページに掲載する。
防災マップはA4判72ページ。津波浸水予想図は県津波被害想定調査の津波浸水予想図(2013年3月)を基に、今年6月から約半年かけて作成した。
各離島の集落や港湾区域の拡大表示、標高や避難所・施設をはじめ、町内64カ所の自動体外式除細動器(AED)設置施設、37カ所(石垣市内含む)の防災無線設置箇所の一覧も記載している。
防災係の前泊係長は「子どもたちに少しでも目を通してもらおうと表紙にはマスコットキャラの『ピカリャ~』を採用し、観光情報や祭事・イベント情報も記載している。各港湾施設や宿泊施設にも配布していくので、観光客への防災情報提供につなげたい」と話している。
防災マップは、一括交付金を活用した町防災体制整備事業の一環として作成した。総事業費は約600万円。同事業では各小中学校の児童生徒の意見を参考に作った安心安全防災マップもA0サイズ(84㌢・118㌢)にパネル化し、各学校に掲示することにしている。