【那覇】14日の第47回衆院選沖縄4区で初当選した無所属新人の仲里利信氏(77)は一夜明けた15日、那覇市泉崎の琉球新報社ビルでインタビューに応じた。仲里氏は「離島の皆さんと膝を交えながら要望を聞き、国政の場で発揮できるよう頑張りたい」と決意を述べ、離島振興に取り組む考えを強調した。八重山の有権者には「名前も顔もゼロからのスタート。短い選挙戦であんなに多くの得票をいただき、感謝したい」と述べた。
仲里氏は昨夜、支持者へのあいさつ回りを終えて午前1時すぎに床に入り、同5時半には起床した。早朝から報道各社のインタビューに応じるなど忙しく動き回った。本紙のインタビューでは当選について「まだ実感がない」と述べ、激戦を制した結果を報じる新聞に目を通しながら喜びをかみしめた。
勝因について仲里氏は「沖縄にとって一番大事な辺野古への新基地建設イエスかノー。相手候補は真っ先に公約を破棄し、移設を容認した。これに対する選挙民の反発が大きかった」と述べた。
八重山の振興には「自衛隊を配備すると、真っ先にやられる。危険がある所に観光客は来ない。八重山の発展を考える時、自衛隊は切り離したい」との認識を示した。
国政での取り組みには、辺野古への新基地建設阻止を挙げ「このままの状態が続けば世界に訴えるしかない。アメリカの関係省庁、国民に沖縄の実情を知らせる。行動あるのみだ」と強調した。
沖縄1区から3区の当選者との連携については「3人は政党の方針があるかもしれないが、垣根を越えられるよう私が潤滑油の役割を果たしたい。翁長知事とも中継ぎの形でやっていきたい」との考えを示した。