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第47回衆院選沖縄選挙区は政治家の公約の重みが厳しく問われ…

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 第47回衆院選沖縄選挙区は政治家の公約の重みが厳しく問われ「新基地建設ノー」の民意が、誰の目にも明らかな結果となった▼選挙は米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対し、翁長雄志知事を誕生させた「オール沖縄」勢力が県内全4選挙区を制し、移設を容認した自民党議員は全員落選した▼歴史的審判の導火線は昨年、自民党の国会議員が政府の圧力に屈し、県外移設の公約を撤回したことに始まる。公約違反の議員たちの姿は、沖縄が過去に味わったアメとムチの構図そのものだった▼さらに年末には、仲井真弘多知事が「有史以来の予算だ。いい正月になる」と発言。その2日後に埋め立てを承認し、野党から「沖縄は金さえ与えれば言うことを聞くという誤った認識を国内外に発信した」との批判を受けた▼4区で初当選した仲里利信氏は8歳の時に沖縄戦を経験した。5歳の弟をおぶって三日三晩、やんばるの森をさまよい栄養失調の弟は、背中で息をひきとった。仲里氏の政治信条は戦争につながるものの一切の排除だ▼安倍政権は憲法を改正し戦争のできる国を目指す。辺野古も民意を無視して移設を強行する考えだ。沖縄で復活当選した4人の自民党議員には、軸足はどこにあるのかを示し、子や孫の世代に禍根を残さない責任ある政治行動が求められている。(鬚川修)


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