八重山労働基準監督署(比嘉健三署長)と建設業労働災害防止協会県支部八重山分会(黒嶋克史会長)の「年末年始官民合同建設現場安全パトロール」が15日午前、歩道工事や新川川の架橋工事などの現場で行われ、同署職員と同分会の会員らが合同でパトロールした。
同協会は1日から来月15日までを「年末年始労働災害防止強調月間」と定め、年末年始の繁忙期に合わせて労働災害の防止に取り組んでいる。
八重山地区の今年の労働災害は11月末までに39件(前年同月比8件減)発生。8月に民間牧場の牛舎、9月にはプレハブ建設現場で死亡事故が起きている。
この日は建設業協会八重山支部で出発式を行い、比嘉署長は「八重山地区では今年、4年ぶりに死亡災害が8、9月と2カ月連続で発生し、緊急事態となった。これから迎える年末年始の工事増加や技能労働者の不足で災害が発生する要因が大きくなる」とあいさつし、パトロールを通じた労働災害の防止を呼び掛けた。
安全指導員の粟盛卓さん(㈱三光電設常務取締役)の合図に合わせ、参加者全員で「無事故の歳末/明るい正月」のスローガンを指差し唱和した後、パトロールに出発。
市内真栄里大浜間の国道390号で行われている歩道工事の現場では、土留めの状況や重機操縦者が免許を携帯しているかなどを確認した。