沖縄は自民党議員の公約破りの是非が争点となった衆院選はあす14日、いよいよ県民の審判が下される。八重山を選挙区とする沖縄4区は無所属新人と自民前職の接戦が伝えられているが、全国では前代未聞のとんでもないことが起こりそうな情勢だ▼それは過去最多だった09年の民主党の306議席を、自民党単独で上回るだけでなく、憲法改正発議の3分の2議席(317議席)を上回る議席を確保の勢いだと各メディアが報じているのだ▼となるとどうなるのか。今後は連立を組む公明党の協力がなくとも、「自民党一強」で何でもできる強大な政権になる▼しかも選挙圧勝を背景に党内でも首相に物申す勢力がなくなり、安倍首相は意のままに政権を運営。タカ派政治にさらに拍車がかかり、この国はこの先一体どうなるのかと空恐ろしさを感じる▼そこは党内からも懸念があるが、もしそうなると首相が自負する経済政策は、大企業優遇の円安物価高と裏腹に賃上げは進まずで庶民の暮らしは悪化。一方で憲法改正や集団的自衛権の法整備は進み日本は世界に誇る「戦争しない国」の看板を下ろすことになる▼沖縄も恐らく機動隊を導入してでも辺野古移設が強行されるだろう。あすはこうした独善的な自民党一党支配を望むのか、拒絶するか選択の日だ。(上地義男)
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