12月定例石垣市議会(知念辰憲議長)の一般質問最終日は11日、仲間均、長山家康、東内原とも子、福島英光、石垣亨の5氏が登壇した。新火葬場建設事業について長嶺康茂市民保健部長は、施設規模が現火葬場(241平方㍍)の5倍以上になると説明した。現在、実施設計を行うなど、建築確認申請に向けた大詰めの作業を進めている。年明け早々に用地造成を行う。着工は2015年度、供用開始は16年度を予定している。
石垣氏への答弁によると、新火葬場は現火葬場向かいの1282平方㍍に赤瓦ぶきの一部2階建て。延べ床面積は1405平方㍍。火葬炉3炉を整備するほか、現火葬場にはないホール、待合室2室も設ける。
14年度は1億4799万円で用地取得、実施設計、用地造成などを行い、15年度に6億9020万円をかけ建築と外構工事を行う予定。長嶺部長は、近く運営検討委員会を設置し、名称や管理運営について検討していく考えを示した。
石垣氏は「計画の中身が見えない。市民意見は反映されているのか」と疑問視。長嶺部長は「今後、パースや設計図などを広くご覧いただけるようにする」と説明した。
このほか、図書館について取り上げた東内原とも子氏は「返却に不自由をきたしている地域に対して何らかの対応ができないか」と要望。成底啓昌教育部長は「川平と伊原間で月1回開催している移動図書館や学校図書館で返却ができないか検討したい」と応じた。
仲間氏はゴルフ場建設の早期建設を追及したが、嘉数博仁企画部長は「市長2期目の使命として全力で取り組む」と述べるにとどまった。
長山氏は、労働環境の各種統計の提供と改善を求め、嘉数部長は「可能な限り状況を把握し、対策がとれるようにしたい」とした。