【与那国】1914年に八重山村が分村してから今年で100年の節目になることに合わせて、八重山広域市町村圏事務組合は6、7の2日間、町離島振興総合センターで「八重山圏域3市町の歩みパネル・映像展」を開き、八重山の姿が移り変わっていく様子を写真や映像で紹介した。
沖縄の様子を撮影したモノクロ映像を放映するコーナーを設けたほか、明治初期からの住民生活や信仰、芸能などを撮影した200点近い写真パネルを展示した。
訪れた人たちのなかには、大正や昭和のころの与那国島を撮影した写真のなかに親族の姿を見付け、懐かしさに目頭を押さえる姿も。
今では見られなくなった神事や家屋敷のたたずまい、はだしで子守する子どもたちの姿もパネルで展示され、見覚えのある光景を前に、長い時間写真を眺めているお年寄りもいた。夫と訪れた60代の女性は「今の発展につながっていく様子がよく分かる。石垣や旧大浜町、西表の写真は貴重だね」と懐かしんでいた。
同展は7月に石垣市内でも開催。石垣から町内の作業現場に来ていたという40代の男性は「石垣では見る機会がなかった」と話し、石垣港の突き出た桟橋に見入っていた。
金城弘一事務局長は「町制施行日(12月1日)の月に合わせ3市町の歩みを見てもらう機会とした」と話し、来場者に映像や写真の解説をしていた。(田頭政英通信員)