港湾災害防止協会八重山支部(渡久地明支部長)は9日、港湾パトロールを行い、石垣港バースで貨物船や上屋などの立ち入り検査を実施した。
パトロールに先立ち、渡久地支部長は「年末年始は貨物量が増加し、労働災害のリスクが高くなる時期。リスクアセスメントの実施など重点項目の達成を目指そう」と呼びかけた。
八重山労働基準監督署の比嘉健三署長は「8、9月に2カ月続けて死亡災害が発生した。経済も好調な八重山は港湾貨物も多かったと思う。2001年7月以降、港湾労災の発生はない。今後もゼロ災害が継続できるよう効率より安全性を優先してほしい」とあいさつ。
市港湾課の玉城広文課長は「年の瀬で生活物資も増え、荷役作業での危険性も高まっている。今年は大手コンビニチェーンの進出で貨物量も増えたように感じる。限られた時間の中で労働災害ゼロを目指し、作業を進めてほしい」と述べた。
その後、琉球海運の「にらいかない」や南西海運の「よね丸」、美崎運輸の上屋などで立ち入り検査を行った。