県警本部は5日午後、八重山署で飲酒運転根絶社員教育リーダー養成講座を開き、郡内の各事業所から約30人が出席した。講座で養成したリーダーに同僚を教育してもらうことで、飲酒運転の減少につなげようという狙いがある。八重山開催は初めて。
講師を務めた県警本部交通部交通企画課の下地実警部は飲酒運転については「酒はたくさん飲んでも構わない。その後に運転しなければ飲酒運転はなくなる。難しいことではない。沖縄県は全国と比べ、意識が薄いだけ」と指摘した。
県警本部が2013年に飲酒運転で検挙したドライバーを対象に行ったアンケート結果によると、全体の47%が居酒屋やスナックなどで飲酒。77.5%が「(量が)この程度なら大丈夫」「警察には捕まらない」「翌日、車が必要」など自己本位な考えが動機だった。
講座で交差点での事故の瞬間をとらえた映像を見た参加者からは「うわぁ」と悲惨な状況に声が上がった。下地警部は注意点として▽車からは見えていなくても、歩行者は車が見ていると思って横断することがある▽進入時には手前で止まり、周囲に自分の存在を知らせて進行すること|を挙げた。
また、自動車のヘッドライトについて「車はハイライトが標準、対向車に配慮してローライトにするもの。普段からハイライトで走るべき」と述べた。