石垣市教育委員会は5日午前、臨時会を開き、10月1日から不在となっている教育長に石垣朝子氏(69)、教育委員長に仲山久紀氏(46)を選出した。10月の臨時会では、委員5人全員がそろった段階で選ぶことを確認していたが、教育委員の人事案件が2日の12月定例市議会本会議でも上程されず、教育長と教育委員長の不在が長期化するのは教育行政上、好ましくないと判断、委員4人から選出することを決めた。教育長、委員長とも挙手による多数決で選出された。女性教育長は2人目。
臨時会ではまず教育委員長の選任が行われ、石垣氏が自薦、髙里正明氏と仲大盛秀彦氏が仲山氏を他薦。話し合いで決まらず、挙手による多数決の結果、仲山氏に選任された。
この後の教育長の選任では、石垣委員が髙里氏を、逆に髙里氏が石垣氏をそれぞれ推薦。これも挙手で決をとった結果、石垣氏に決まった。
石垣氏は「体調もそうだが、多忙な業務の中で責任を果たせるか自信がない」と固辞したが、他の3氏が「長年教育に携わってきた石垣委員が適任。事務局も含めて全面的にバックアップしていく」などと石垣氏を推した。
教育長任命後、石垣氏は「教育長として子どもたちの育成や市民の夢実現に向けて少しでも力になれるよう頑張っていくのが務めだと思っている。課題はたくさんあるが、バランスを取りながら進めていきたい」とあいさつした。
委員長の仲山氏は「教育委員長という重責を担うことになり、自分に務まるか不安しかないが、子どもたちのためにできることを一番に考え、教育のために尽力していきたい」と抱負を語った。
教育委員長職務代理者には髙里氏(54)を互選した。
石垣氏は10月1日から2期目。2011年10月1日から1年間、13年12月26日から約9カ月間、教育委員長を務めた。
仲山氏は13年4月1日から教育委員。同年10月1日から委員長職務代理者を務めた。