11月27日にタクシー乗務員が酒気帯び運転と事故不申告(当て逃げ)で逮捕された事件を受け、八重山署(仲村智成署長)と県ハイヤー・タクシー協会八重山支部(請盛真実支部長)は1日午後、同署で緊急会議を開き、乗務員の交通安全教育を徹底していくことを確認した。
緊急会議には、同支部加盟社の代表や交通課員ら23人が出席。逮捕されたタクシー運転手が勤務する会社の経営者は「業界において交通安全を率先すべき運転手が事故を起こしたうえ、隠滅しようとした。厳正に処分する。日ごろから法令順守に努めているが、今後はさらに推進する」と謝罪した。
請盛支部長は「飲酒運転は死亡事故に直結する危険な行為。各社ともアルコールチェックは行っていると思うが、いま一度、公共交通機関として乗務員の意識改革を行わないといけない。乗務員が嫌がるほど、安全教育を徹底してほしい」と訴えた。
嘉手苅忠夫副署長は「今回の衝撃は大きい。新空港開港で多くの観光客が来島している。プロドライバーのさらなるモラルアップが必要。地元の信頼回復に向けて取り組みを強化してほしい」と強く要望。与那覇長次交通課長が▽車両の適正な運行管理▽従業員の生活態度を把握▽従業員に対する安全教育|の徹底を呼びかけた。
会議では各社が「日ごろの会話を通じ、職員の性格や酒癖の把握」「対面で健康状態や睡眠時間の確認、今日の運行テーマなどの確認」に務めていることを報告した。今後、さらに強化していく。