【那覇】14日投開票の衆院選は2日公示され、12日間の選挙戦に突入する。八重山3市町など11市町村を選挙区とする沖縄4区は自民公認で公明推薦の前職西銘恒三郎氏(60)と元県議会議長で無所属新人の仲里利信氏(77)による一騎打ちとなる見通し。選挙戦は、11月の県知事選に続き、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設の是非に加え、沖縄振興の手法、離島振興などを争点に展開される見通し。(2、8面に関連)
西銘氏は安倍政権とのパイプを強調し、景気回復、女性大活躍・子育て支援、離島元気・活性化、産業の飛躍などを政策に掲げて再選を目指す。
仲里氏はTPP(環太平洋連携協定)交渉撤退、離島振興、消費税10%中止などの政策を掲げ、翁長雄志新知事と連携して初当選を目指す。
最大の争点とみられる辺野古移設問題では、西銘氏が容認、仲里氏が反対の立場と違いが鮮明になっている。
両陣営は2日午前、南風原町内でそれぞれ出陣式や出発式、石垣市でも両氏の後援会組織が行い、選挙戦をスタートさせる。
県選挙管理委員会によると、沖縄4区の選挙人名簿登録者数(11月6日現在)は27万2864人。八重山は石垣市3万7287人、竹富町3363人、与那国町1205人となっている。
4区以外の選挙区では1区に自民前職の国場幸之助(41)、共産前職の赤嶺政賢(66)、維新元職の下地幹郎氏(53)の3氏、2区に社民前職の照屋寛徳、(69)と自民前職の宮崎政久(49)の2氏、3区には自民前職の比嘉奈津美(56)、生活前職の玉城デニー(55)の2氏がそれぞれ立候補する予定。