【東京】「生物多様性アクション大賞2014」(国連生物多様性の10年に本委員会主催)の授賞式と、最優秀賞を決める最終審査が30日、千代田区の在日本韓国YMCAアジア青少年センターであり、伊原間中学校(仲田森和校長、生徒34人)の外来物生物をテーマにした環境学習が「ふれよう部門」で優秀賞を受賞した。
国連が定めた2011年から20年までの「国連生物多様性の10年」の活動を広めようと、主催委員会が実施しているもので▽たべよう▽ふれよう▽つたえよう▽まもろう▽えらぼう|の5部門で団体や個人の取り組みを表彰し、生物多様性の主流化を目指すもので今年で2回目。全国から124作品の応募があった。
同校は環境省とエコツアーふくみみ(大堀健司代表)の協力を得て「知ろう伝えよう外来生物のこと」をテーマに、特定外来生物のオオヒキガエルを教材にした環境プログラムを過去5年間実施。受賞にあたっては5年間の学習が生物多様性のモデルケースとして評価された。
プレゼンでは、同校の伊波萌那さんと多良間さんが、オオヒキガエルの捕獲や解剖、討議、小学校への出前授業などを通じ、外来生物が生態系に与える影響について年間を通して学んだことを報告。「オオヒキガエルが悪いわけではない、外来生物の問題は複雑で難しいということが分かった」と発表した。
受賞した2人は「うれしい。知らなかったオオヒキガエル以外の外来生物を勉強していくうちに楽しくなった。後輩たちに外来生物のことを伝え、連れ込まないこと、逃さないことなどを意識していくことが大事だと思う」と話した。