石垣港に集中する貨物を分散し、荷役作業の安全確保と時間短縮を図るため、今年4月に南ぬ浜町(新港地区)で着工した6号上屋建設工事は26日現在、進捗(しんちょく)率が8割弱で来年1月末には完成の見込み。周辺の外溝工事の完了を待ち、新年度までには供用開始する予定。新港地区では初の荷さばき場となる。
上屋の延べ床面積は約2800平方㍍で、既設の5号上屋(約2100平方㍍)の約1.2倍。工事費は約4億800万円。
市港湾課施設整備係の名嘉地長三さんによると、石垣港は接岸した貨物船から貨物を出し入れするフォークリフトの往来が激しい中、クルーズ船の観光客が出入りしていることから、「荷役作業が分散されれば、安全性が増す」としている。
また、運送トラックが分散されることで、竹富町役場前や730交差点を通行するトラックの交通量の減少も期待される。